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インタビュー

株式会社シーユーシー在宅事業部 開発チームリーダー 中山陽介様

プロフェッショナルな集団をマネジメントするために

EBC Reports ~わたし達の取り組み~

今回、「ひとマネジメントスキルトレーニング」の導入事例として、株式会社シーユーシー 在宅事業部 開発チームリーダーの中山陽介様にお話を伺いました。

これまでに様々な研修を受けてきましたが、トレーニングでは他の研修とは違う決定的な気づきがあったと言います。トレーニングを受けてみた感想や、現在の仕事に活かされている点などを伺いました。

なぜ、トレーニングを受けたのか

ー 現在の仕事内容と、このトレーニングを受けた理由を教えてください。

私は在宅事業部という部署で、主に在宅医療を行っている医療法人の経営支援をしています。当社の主力事業のひとつで、新卒・中途ともに人材がどんどん増えており、事業領域も広がっています。

そのように組織が拡大していくなかで、マネジメント・コーチング研修を取り入れる動きがありました。そこで私も、研修を受けたという形になります。

実を言うとこの研修を受けるまでは、「いまさら、研修は必要なのか」という疑問もありました。私個人のキャリアになりますが、これまでにも研修は何度か受けたことがありますし、コーチングがどういうものかも書籍等で知っています。加えて以前勤めていた会社では、アルバイトを含めて数百人規模のマネジメントをしていたこともありました。知識としても経験としても、コーチングがどういうものか理解をしていたので、これまで学んだことの総復習のような感覚でトレーニングに臨みました。

トレーニングでの新しい発見、気づきについて

ー マネジメントやコーチングに関する知見はすでにお有りだったかと思うのですが、今回のトレーニングを受けていく中で、新しい発見や気づきなどはありましたか?

このトレーニングでは、練習したスキルを体感的に定着させるために、直接の部下相手の1オン1セッションの実践と振り返りを計6回繰り返します。

正直なところ、最初の1回から3回までは内容があまり腹落ちしなかったのです。しかし4回目のトレーニングで、個人的には大きな気づきというか、腹落ちする出来事がありました。

講師である川波さんが、「人間の表面に現れるその人の本質は、ほんの数パーセントでしかない。残りの90パーセント以上は無意識として隠れており、本人も意識しておらず、表面に現れてはこない。この無意識が、人間の言動を左右している」といった趣旨のことをおっしゃっていました。その話が、私としては非常に興味深く、また「なるほど!」と大きな気づきがありました。

例えば、このように話をしていても、人によっては無意識に腕を組んだり、大きく頷いたりして話を聞いたりすることがあると思います。その時、当の本人に「なんで腕を組んでいるのか」「なぜ頷いているのか」といきなり聞いても、おそらく答えられないと思うのです。なぜなら本人が意識して考えて行なった行動ではないから。そのような「人には無意識があり、その無意識に気付くことで、その人の本質に近づくことができる」という事実は、私にとって大きな学びとなりました。

業務と学びの関わりについて

ー 誰でも無意識が意識の下に隠れているのですね。そのご指摘は、確かに興味深いものがありますが、それがどのようにコーチングや普段の業務と関わってくるのでしょうか。

例えば、行動を指摘することで、相手が「自らの頭で考える」きっかけが生まれます。先ほどの腕を組む、頷くといった行動は、無意識の思考が動作として現れているわけですが、「なぜそうしたのか」、つまり無意識の部分をあえて考えてもらうことで、行動に変容が起こります。

仕事に関係のある領域で、「なぜそうしたのか」「なぜそう感じたのか」を尋ねたり、自ら気付くようにうまく導いたりすることで、本人自身も考えたことのない新しい視点を発見することができる。それに気づいたときに、すごく腹落ちがしました。

これまでたくさんコーチングの本を読んできましたが、コーチングの本質ってここにあるのではないかと思いましたね。自分で考えさせる。また自分じゃ気付くことのできない内面の部分は、本人が気づくよううまく導いてあげる。すべて教えてあげたり、もしくは「なんでできないんだ」とただ詰めたりするのではなく、このようなコミュニケーションが大切なのだと感じました。

業務での学びの活かし方について

ー 得られた学びは、実際の現場ではどのように活かされていますか?

部下が何か発言したり、行動したりしたときに、「なぜ、そのような発言・行動をしたのか」という裏側に思考を巡らせ、場合によっては「なぜ、そうしたのか」と聞くようになりました。仕事において意見を交わすのはもちろんですが、これまでは「人それぞれだしな」と考えていた節がありました。

ケースバイケースですが、そのような指摘をすることにより、本人が、「なぜこうしたのか」「自分は、本当は何を思っているのか、考えているのか」と自問するようになる。コミュニケーションを通じて、ある種の化学反応が生まれていると感じます。

そうすると、上下関係を問わず本音で話すようになり、これまで見えていなかった部分が見えてくる。話を進めていくと、本人も気づいていなかったような悩みや思いが出てくることもあります。

このようなことを意識しながらコミュニケーションをとることで、お互いの壁がだんだんとなくなり、結果的に業務全体に学びが活かされているように感じています。

一般的なマネジメント研修やコーチング研修との違いとは

ー マネジメント研修は、世の中に色々あります。スキルや技術を伝達する座学的なものと、役職者としての在り方など、人にフォーカスしたコーチング研修など様々ですが、実際に受けてみて他の研修との違いはなんでしょうか?

座学的なものにしろ、コーチングにしろ、一般的にマネジメント研修は、主に「知識」の共有に主眼が置かれているように思います。

しかしこの「ひとマネジメントスキルトレーニング」は、知識と行動が合体した「知恵」の共有にフォーカスした研修だと思っています。

先ほどの相手に気づきを促すようなコミュニケーションは、「無意識というものがある」という知識。そしてそれをうまく指摘したり、導いたりできる行動力がセットになっていなければ活かすことのできない内容です。知行合一ができて、初めて相手の本質に近づくことができる。そのような知恵が得られる、他にはない研修だと感じました。

トレーニングをお勧めしたい人材とは?

ー このトレーニングをお勧めするとしたら、どのような方にお勧めしたいですか?

どんな人にも当てはまるトレーニングなので、新卒から役職者まで、すべての人に受講していただきたいですね。誰にとっても学びがありますし、また受講したもの同士ですと、共通の土台ができた上でコミュニケーションをとることができるので、円滑に物事を進められるという側面もあります。

私自身、受講をしてよかったと思いますし、年齢や役職をこえて相手を理解することはどの現場でも求められていると思うので、多くの方に受けてほしいですね。

ー 本日はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。