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「ひとは、ひとの影響を受ける」

『あなたの社会人人生において、あなたに大きな影響を与えた人・あなたが敬意を感じている人は誰ですか?』

そんな質問を「ひとマネ」のトレーニング中にしたことがあります。

さらに、「もし今、その人が、あなたにとって本当に必要な一言をくれるとしたら、どんな一言が出そうでしょうか?」なんて想像をして貰いました。

みんな、少しの時間黙ったまま「その人と出会ったころ」を思い浮かべています。

そして、なぜか少し照れ臭いような、懐かしいような、嬉しいようなそんな雰囲気がその場に漂うのです。

その後、ひとりひとりが「自分に影響を与えた人」の話を始めます。その「自分に影響を与えた人」は、社会人となってから数年の間に出会った上司や先輩、取引先の方であることが非常に多いのです。

若者はいつだって、半径数メートルの人間関係の中で大きな影響を受ける。

だからこそ、ミドルマネージャーは「自分が彼・彼女らにどんな影響を与えているか?」に自覚的でいる必要がある。距離が近く、良くも悪くも「互いに丸見え」だからこそ、言葉だけでなく行動・判断に自覚的でいる必要がある。これって、ミドルマネージャーの側からすれば、まぁ大変なことだなぁと思います。マネージャーだって「人間」ですから、いっつも自分を律するなんてありえないですよね。

でも、逆にだからこそ、部下の存在はありがたい。ついつい流される自分、甘くなる自分が、チームや部下に投影されて跳ね返ってくる。そして、自分に「それでいいのか?」と突きつけてくれるから。マネージャー自身のひととしての成長の機会を作ってくれるから。

きっと、そこに向き合って葛藤したマネージャーこそが、結果として「影響を与えた人」になったんだと思います。